このところ、朝の通勤時に「ホーーホケキョ!」の声を聴くことがあります。
この声はウグイスの鳴き声です。
一生懸命鳴いていてかわいいですよね!
朝からきれいな鳴き声を聴けて嬉しい気分になります。
でもウグイスって、春に鳴く鳥じゃなかったっけ?
もう夏だけど、いつまで鳴くものなのかな?と疑問に思ったので調べてみました。
ウグイスの鳴き声がかわいい!
春になると聞こえてくるウグイスの「ホーホケキョ」の鳴き声。
ウグイスはスズメ目ウグイス科ウグイス属の小鳥。
(ヒタキ科ウグイス亜科とされていることもある)
山の笹薮など、明るい林の下ばえに巣を作ります。
ウグイスの鳴く時期はいつからいつまで?
ウグイスが「ホーホケキョ」と鳴くのは
2月から7月半ばまで(繁殖期)
ウメの花が咲くころ人里近くでホーホケキョ(法、法華経)と鳴き始めることから、ウグイスはハルツゲドリ(春告鳥)とよばれています。
それでは実際ウグイスはいつからいつまで「ホーホケキョ」と鳴いているのでしょうか。
それはウグイスの繁殖期と関係があります。
ウグイスの繁殖期は2月から7月半ばまでで、その時期にオスだけが「ホーホケキョ」と鳴くのです。
「ホーホケキョ」はメスにアピールする声で「さえずり」と呼ばれます。
今そうやって鳴いているウグイスはまだ嫁が見つからないの?と思ったら、ウグイスは一夫多妻だそうです。
なのですでに嫁がいても、新たにメスを呼んでいるのかもしれません。
繁殖期が終わるともう「ホーホケキョ」とは鳴かず、オスもメスも「チャッチャッ」と鳴きます。
これは「地鳴き」「笹鳴き」と呼ばれています。
ホーホケキョが聴こえなくなると、ウグイスはもうどこかに行ってしまったように感じますがそんなことはなく、同じように笹薮の中で生活しているそうです。
ウグイスの初鳴き前線とは?
【ウグイスの初鳴き】データによると、ウグイスが初めて鳴き始める日はあたたかい地方のほうが早く、桜前線と同じように日本列島を北上していきます。
これは「ウグイスの初鳴き前線」と呼ばれ、気象庁が作成している生物季節観測累年表の中に過去のデータがあります。
それによると、2020年のウグイスの初鳴きは……
那覇で2月24日に聴かれており、奈良では3月9日、名古屋で3月25日、横浜で3月10日、福島で3月13日、秋田で4月16日、網走で5月2日聴かれていたことがわかります。
生物季節観測とは
気象庁が行っている観測。
季節によって変化する植物を観測することで、季節の進み具合や気候の変化など、気象状況の推移を知るために1953年から行われています。
しかし都市化が進んだせいで年々動植物の様子を確認するのが難しくなり、2020年11月、これまで観察を続けてきた植物34種目、動物23種目の対象を大削減しました。
現在は梅、桜、あじさい、いちょう、かえで、すすきが観測されています。
観測されなくなった動植物も含めてのデータが気象庁のこちらのページにあります。
今では観測されていない動物ではウグイスのほかに、かっこうの初鳴きや、サシバ(鳥)南下、しおからとんぼ初見、あぶらぜみ初鳴き、とかげ初見、とのさまがえる初見、蛍初見、モンシロチョウ初見などなど。
今では観測されていない植物では、あんず満開や、チューリップ開花、クワ発芽、しだれやなぎ発芽、ヒガンバナ開花、リンゴ開花などなど。
いろんな動植物があっておもしろいのですよ。
是非のぞいてみてください。
気象庁のウグイス初鳴きの観測は今はされていませんが、他の団体で調査しているところもありました。
そのうちの一つ「認定NPO法人バードリサーチ」では「季節前線ウォッチ」として鳥の初鳴きの調査を行っており、ウグイスもその対象です。
今年の様子も載っていました。
非会員でも調査に参加できるようですので、ウグイスの初鳴きを聞いたので協力したい!という方はHPを確認してみてください。
まとめ
ウグイスの「ホーホケキョ」の鳴き声は、2月から7月半ばまで聴くことができるようです。
この期間はウグイスの繁殖期と重なっていて「ホーホケキョ」はオスがメスを誘う声「さえずり」とよばれています。
ウグイスが初めて鳴き始める「初鳴き」の日は暖かい地方のほうが早く、季節の進みとともにだんだんと北上していきます。
毎朝鳴いているウグイスに早く嫁が見つかるといいな、と思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。