最近の異常気象と呼ばれる豪雨による洪水や、地震などの災害に備えて、考えなければいけないことが多くありますね。
豪雨のときは洪水も心配ですが、雷が鳴っているときは別の不安も頭をもたげます。
ゴロゴロと雷が近づいてきて、突然ピカッッッ!とひかりバリバリッ!とくると、
え、ちょっと待って、雷落ちたらどうしよう…
と急に不安になることがあるのではないでしょうか。
日本では年間およそ14人が雷を受けてなくなっているということです。
家の中にいるときの雷対策についてはこちらの記事で紹介しています。↓
そこで今回は家の外にいる時に雷が近づいて来たらどうしたらよいか、まとめてみようと思います。
家の外にいる時についやってしまいがちなNG行動や、正しい避難方法についてお伝えします。
雷!外にいる時にやってはいけないNG行動
木の傍にいる
ゴム製品を過信する
順番に見ていきましょう
木の傍にいる
雷は雨を伴うことが多いため、雨宿りで木の下に非難する場合があるかもしれません。
ですが雷が近づいて来たら木の下から出る勇気が必要です。
前提として、雷は高い所・地面から突出しているものめがけて落ちます。
木は最も危険な突出物です。
雷が落ちた木のそばに人間がいた場合、雷の電流が木から、木よりも電気を通しやすい人間の身体めがけて飛んでくる可能性や地面を伝って感電する可能性も高いです。
これを側撃といいます。(雷に直接撃たれるのを直撃といいます)
過去には実際に、野外ライブに訪れた女性が気に落ちた雷の側撃で亡くなる事故もありました。
避雷針やゴム製品を過信する
避雷針は雷を受け、その電流を地面に流す役割のものなので、雷が落ちる可能性が高いです。
そして避雷針によって雷から守られる範囲は意外と狭いため、保護している建物の中に入ってしまうのでなければ、かえって近くにいると危険です。
また、レインコートや長靴などのゴム製品を身に付けているから安全だという説は誤りです。
ゴム製品は電気を通しにくい素材ですが、雷の高電圧・電流を防ぐことはできないことが確認されているそうです。
貴金属は身に付けていても大丈夫です(人体に流れる電流を減らす効果があるため)。
雷!外にいる時の正しい避難方法
一刻も早く安全な建物や乗り物の中に移動する
避雷小屋や窪地に避難する
これらがない場合は保護範囲の中に逃げる
具体的に見ていきましょう。
建物や乗り物の中に避難する
- 安全な建物である鉄筋コンクリート建築の建物・本格的な木造建築物に避難する
- 安全な乗り物である飛行機・自動車・バス・電車・列車に避難する
建物に金属が使われている部分があれば、そこを通って雷の電流は地面に流れるので中にいる人は安全です。
鉄筋コンクリート製のトイレも安全といわれています。
念のため、建物の壁や天井、そして家電製品などからは1メートルの距離を取りましょう。
万が一の感電を防ぐためです。
同様に金属で覆われている乗り物の中も安全です。
窓を閉め、金属部分には触らないようにしましょう。
車のタイヤは電気を通さない性質なので、そこから火花が発生する危険があるそうです。
エンジンからガソリンが漏れていた場合、その火花が引火する可能性があるということです。
<東洋大学HP参照>
普段からガソリン漏れには気をつけておくといいと思います。
- 東屋・テントなどに避難する
- ゴルフ場にあるカート、オープンカー、トラクターなどに乗っている
完全に覆われていない(壁のない)建物や乗り物の中は危険です。
すぐに離れましょう。
避雷小屋や窪地に避難する
雷は高い所、次に尖っているものに落ちやすいです。
山頂・山の稜線・ビルの屋上は危険です。
周囲に高いものがないゴルフ場やグランド、海・海岸・河原・河川敷・屋外プールや砂丘、田んぼや畑は危険です。
外にいる時にゴルフクラブや野球のバッド、釣り竿など尖っているものを頭上に掲げていると雷が落ちる可能性が高まるので身から放したほうが安全です。
傘もささないほうがいいでしょう。
避雷小屋や、鉄筋コンクリート造りのトイレなどがあればそこに非難しましょう。
避雷小屋↓
2021.08.20 ☁️
雨が続いていますが…なんと現在
束の間の晴れ間です🌞😊🌞
キャディさん達は、この貴重な晴れ間を利用して、避雷小屋掃除など雨天にできないお仕事を頑張ってくれています🌿
コースメンテナンスも大事なお仕事ですね😊#兵庫県#吉川カントリー倶楽部#シャトレーゼ pic.twitter.com/T94L1KcxKI— 吉川カントリー倶楽部 (@yokawacc) August 20, 2021
前述したようにオープンカートは危険です。
外にいる時に避難する建物がないときは、バンカーなどの窪みでしゃがむのが良いようです。
しゃがみ方(雷座り)
- できるだけ姿勢を低くする(ただしうつ伏せになってはいけない。心臓を地面からの感電から守るため)
- 足を閉じて両手で両耳をふさいでしゃがむ(足を開いてしゃがむと電流の通り道になるためやめる)
- できればかかとを地面から浮かせ、つま先立ちをする
- 手をついてはいけない
保護範囲の中に非難する
保護範囲とは、高い建築物(電柱・煙突・鉄塔)のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲かつ、その建築物から4m以上離れたところをいいます。
その範囲の中で、前述した雷座りをするとより安全です。
木が傍にある場合は、
- 木の高さと同じくらいの距離分離れる
- 木の幹・枝・葉から2m以上離れる
ことが大切です。
また、配電線・送電線の下は安全だと言われています。
配電線・送電線は、電気をよく通す物質(導体)でできているので雷をひきつけ、避雷針と同じ役割を果たします。
電柱と電柱の間にわたっている電線の下で、両側の電柱から4mずつ離れたところが保護範囲です。
電柱に近すぎると、電柱に雷が落ちたときに側撃電流を受ける可能性があるため危険です。
まとめ
「雷!外にいる時にやってはいけないNG行動とは?正しい避難方法を解説!」と題してまとめました。
外にいる時に雷に遭遇したら
- 建物や乗り物の中に避難
これらがない場合は、
- 保護範囲の中に避難し雷座りをする
ことを覚えておきたいですね!
間違っても木の下に雨宿りをしないようにしましょう。
雷の発生するピークは7月~8月ですが、9月にも発生しますので注意が必要ですね!
ご一読ありがとうございました。