住宅地の家の庭や家のまわりでアマガエルを見かけることはありませんか?
田んぼのそばに建っている家ならアマガエルがいても不思議ではないですが、近くに田んぼや原っぱがないのにアマガエルがいることがありますね。
アマガエルはいったいどこから、どうやって来たのでしょう?
また、アマガエルだと思うんだけど色が違うみたい…色違いのアマガエル?それともアマガエルは色が変わるの?と不思議に思ったので調べてみることにしました。
「アマガエルはどこからどうやって庭に来る?色が変わるのはどうやって?」と題してまとめます。
アマガエルはどこからどうやって庭に来る?
生まれた場所(田んぼや池など)から歩いてくることが多い
メダカの鉢にかわいいアマガエルがいたからお裾分けしとく pic.twitter.com/XIfaNPcCMc
— まつもと (@_matsup_) June 27, 2022
アマガエルは田んぼなど、水がある場所で生まれて、約一か月かけてオタマジャクシから子ガエルになります。
カエルになると肺呼吸・皮膚呼吸になり、卵を産むとき以外は水の中にいる必要がなくなります。
そうなるとアマガエルはエサを求めてときには何百メートルも移動することがあります。
家の庭にもやってきて、夜、家の照明や窓の明かりに集まる昆虫を食べます。
ハエ、ハチなど小さい昆虫やクモ類など
田んぼではたくさんの害虫を食べてくれる
実はアマガエルは木や葉っぱの上で暮らしています(樹上性)。
アマガエルは前足に4本、後ろ足に5本の指があり、すべての指先に丸い吸盤がついています。
指の間の水かきはほとんどありません。
この吸盤で木に登ったり草にしがみついたり、枝から枝へ飛び移ったり、窓ガラスに張りついて登ったりもできます。
だから森・林や住宅街にも住むことができるのですね。
家の庭には歩いてくることがほとんどだと思いますが、足の吸盤で自転車等に張り付いて運ばれるなんてこともあるかもしれません。
アマガエルはまた田んぼにカエル?
アマガエルは産卵の時期になると生まれた場所に戻って卵を産むそうです。
里帰り出産ですね。
産卵は少しずつ何回も行われ、4月から8月上旬まで続きます。
生まれたところと、道順を覚えているのでしょうか?
ちゃんと帰れるなんてすごいですね。
アマガエルの色が変わるのはどうやって?
ホルモンを分泌して色を変えます
アマガエルは体の色を変えるのがじょうずで、淡黄色や暗褐色など周囲に応じて保護色に変化します。
そうすることで敵に見つかりにくくなります。
葉っぱの上にいるときは黄緑色が多いですね。
土の上では茶色っぽく、コンクリートなどの上では灰色っぽくなります。
突然変異で青や黄色や白のアマガエルが生まれることもあります。
青いアマガエル‼️ pic.twitter.com/dlS5URpkSX
— karataka 図鑑「北海道の蝶」好評発売中! (@_karataka) August 29, 2019
真っ白なアマガエル! pic.twitter.com/aCj2iOTUQn
— プロ (@puromeee) June 11, 2022
←昨日の朝に見かけたアマガエル
昨日の昼に見たときのアマガエル→
白い壁なのに白い子が緑色に近づいてる‥‥やっぱり、アマガエルが擬態のために体色を変えるっていうのはどうも違和感‥‥
飼っている方に聞いた「同じ環境でも日によって色が変わる。気分とかじゃない?」の方が個人的にわかる pic.twitter.com/ktoGVH97gU— え〜と (@55eight55) August 25, 2017
アマガエルは擬態(色が変わる)するんてすが、擬態する個体とまったくしない個体がいます。
うちには擬態する個体は2匹いるんですが、そのうちの1匹の擬態の仕方が最近変です。
身体の中央線だけ白くなり側面の一部は緑のままです。#ニホンアマガエル pic.twitter.com/Ep8vqKVz03— Sakatsume Ryosuke (@Sakatsume_r) January 30, 2018
カエルは暗い所でも色を識別できることがわかっているそうで、目で見た色に合わせて体の色を変えると考えられています。
ですので目が見えないアマガエルは、体の色を変えられないということになりますね。
そしてカエルの色の変化にはホルモンが関係しています。
カエルの皮膚には黄色素細胞・虹色素細胞・黒色素細胞の3種類の色素細胞があり、3層構造になっています。
アマガエルは周りの環境や気温、明るさなどに応じてホルモン(メラニン細胞刺激ホルモン)を分泌し、皮膚の色素細胞を拡張したり縮めたりして色を変化させるとされています。
不思議でかわいい生き物ですね!
最後に、日本アマガエルのプロフィールです。
ニホンアマガエル
科目: カエル目アマガエル科
体長: オス2.0~4.0cm、メス2.5~4.5cm(メスのほうが大きい)最大で5㎝ほどになる
見られる時期: 4月~9月(冬は冬眠する)
寿命:5~7年
まとめ
「アマガエルはどこからどうやって庭に来る?色が変わるのはどうやって?」と題してまとめました。
- アマガエルは生まれた場所(田んぼや池など)から主に歩いて移動する
- 樹上性で木の上や葉っぱの上で暮らす
- 産卵のために生まれた場所に帰る
- アマガエルは彼らが見た色に変わる
- アマガエルはホルモンを分泌して色を変える
アマガエルの皮膚には毒があります。
アマガエルを触った手で傷に触ったり、目をこすったりしないようにしてくださいね!
最後までお読みくださりありがとうございます。