2020年4月26日に放送された日テレ番組「さんまの転職DE転職」内で、イラストレーターYUNOKIさんの作品が無断投稿された事件がありました。
2021年12月12日の「誰も知らない明石家さんま」番組内で、正式に訂正・謝罪が行われましたが、石田ゆきのを名乗る無断投稿者との裁判はまだ終わっていません。
2022年3月20日追記:
YUNOKIさんが勝訴しました。
相手側には罰金34万円が課されるそうです。
YUNOKIのイラストを無断投稿した石田ゆきの
「さんまの転職DE転職」第9回の放送では、さんまが画商に転職したという想定で2560人のアーティストの応募作4567作品の中から選んだ絵を実際にプロデュースするという内容でした。
その中の「石田ゆきの45歳」を名乗る人物の作品として紹介されたイラストが、YUNOKIさんのイラストを無断投稿したものでした。
その後YUNOKIさんは番組側とは、和解しておられます。
2)番組側(日テレ&いまじん)とは和解が成立しました。その結果、先ほど放送された「#誰も知らない明石家さんま」番組内で正式な訂正と謝罪をしていただきました。私としては間違えて放送したことを訂正・謝罪をしてもらうことが一番の目的だったので、そこにおいては納得のいく結果となりました。 pic.twitter.com/Y7XvoWInfH
— YUNOKI@金曜漫画更新 (@yunokism) December 12, 2021
しかし石田ゆきのを名乗る人物とは、裁判に発展しました。
石田ゆきのは何者なのか?
「石田ゆきの」を名乗る人物の正体はいぜんとして不明のままです。
最初は番組側がYUNOKIさんのイラストを無断で使用したとの憶測も飛び交っていました。
しかし裁判でYUNOKIさんは、日本テレビと特番の制作会社いまじん、そして無断投稿者(石田ゆきの)の3者を相手取って争っていることから、少なくとも実在している人物だということがはっきりしました。
石田ゆきのという名前に関しては、明らかにYUNOKI(ゆのき)さんの名前をもじっているとして、愉快犯ではないかとのうわさもあります。
そうなると自称45歳という年齢も疑わしいですね。
実際は名前どころか性別、年齢も全く違う人物ではないでしょうか。
取り敢えず解決して良かったけど、石田ゆきのって奴の意図を知りたいから続報ほしいと思ってしまうの
愉快犯っぽくあるしただのアンチでもなさげ、盗んだ絵がたまたまこの人の絵だったって偶然もなさそうで何かしらある気がして
PNに年齢なんか態々入れる事に悪意というか引っかかりを感じる https://t.co/LpLXS5dhzh— 魚❖ (@twi_FF14) December 14, 2021
石田ゆきのとYUNOKIの裁判の判決は?
YUNOKIさんのTwitterによると、2022年1月末に「勝訴」の判決が出たそうです。
この判決後、控訴期限が過ぎたため、勝訴が確定したもようです。
第一審裁判所の判決に不服のある当事者は,判決送達日から2週間以内に上級裁判所に対して控訴をすることができ,
判決に対する上訴ー控訴と上告(裁判所HPより引用)
判決が発送されてから2週間たったので、相手側の石田ゆきのに控訴の意思がないと判断されたのでしょう。
石田ゆきのがYUNOKIさんのイラストを盗用したのであれば控訴などできるはずがありませんが、YUNOKIさんは勝訴の判決が出た後、念のために2週間経過して勝訴が確定するまで発表をしないでいたと思われます。
1)2020年4月26日 テレビ番組で私「YUNOKI」の作品が
「石田ゆきの45歳」の作品として盗作投稿及び無断で紹介された件ですが、約1年10ヶ月を経て、今年1月末に裁判所から判決が出されました。
結果「勝訴」です!!
応援してくださった皆々様、誠にありがとうございました! pic.twitter.com/9pLVPEQpIY— YUNOKI@漫画隔週更新 (@yunokism) March 19, 2022
晴れて勝訴を勝ち取られ本当によかったですね!
・結局無断投稿者の「石田ゆきの」は裁判の間、一度も裁判所に出頭しなかった(YUNOKIさんが明かしています)
・控訴しなかった
以上の態度から、石田ゆきのは自分のしたことが大ごとになり、内心ヤバい、と思っていたのではないでしょうか。
そして自分の罪を認め、控訴することなく裁判を終えました。
石田ゆきのにしてみれば、一刻も早く終わりにしたかったのかもしれませんね。
それにしても、一度も顔を見せなかったというのは誠実さに欠ける態度です。
自分の罪を認めたというよりも、罪はわかってはいるが反省はしていない、という印象を受けてしまいますね。
さて、石田ゆきのを名乗る人物には、慰謝料の支払いが命じられたそうです。
3)私的にはほぼ完全勝利と言っても差し支えないと思います。よかった…さて、ここでお知らせできる判決の詳細に関して、無断投稿者には「著作権及び著作者人格権(氏名表示権)侵害の不法行為」が認められ、慰謝料30万円に弁護士費用などを足した損害額として計34万円の支払いが命じられました。
— YUNOKI@漫画隔週更新 (@yunokism) March 19, 2022
「著作権及び著作者人格権(氏名表示権)侵害の不法行為」の慰謝料として34万円ということですが、この金額を少なすぎると思うのは私だけでしょうか。
なぜなら、今回YUNOKIさんは多大な心労と手間と、費用をかけて裁判を起こしたわけで、相当なストレスを感じていただろうことは想像に難くありません。
それに加え、加害者からは何の謝罪もなかったのです。
さらに言うなら、もしYUNOKIさんが泣き寝入りしたり、誰も無断転載に気付かず石田ゆきのがイラストの作者として報酬を得ていたら、と考えると、とてもこの額では気持ちが収まらないと思います。
5)しかし、今回の裁判で「作品を盗作されても、泣き寝入りせずに追及すれば、ちゃんと法的責任を負わせる事が出来る」という大事なことがわかりました。
ネットやSNSで様々な画像や動画を簡単に見ることができる昨今、何かを作っている人全てにこういう事態が起きる可能性はあると思います。— YUNOKI@漫画隔週更新 (@yunokism) March 19, 2022
YUNOKIさんの言う通り、これからの時代、いくらでも似たような事件は起こりえます。
今回YUNOKIさんが泣き寝入りをせず戦い、勝訴を得られたことは、作品の無断投稿という犯罪への抑止力になることが期待されますね。
事件発生から判決確定まで1年10ヶ月、本当にお疲れ様でした。心労大変だったかと思いますがYUNOKIさんの作品とプライドを守るお力添えが出来て良かったです。
— avv. 益山 直樹 (@avv_Naoki_M) March 19, 2022
益山直樹さんは、おそらく今回この裁判の、YUNOKIさんの弁護士の先生として名前が挙がっていらした方でしょうか。
他にもTwitterの声をいくつか紹介します。
勝訴おめでとうございます!そして、お疲れ様でした。ご苦労、気苦労があったと思います。謝罪がないのは腹立たしいですが、そんな人間の為にこれ以上大切な時間を割くのはもったいないです。私はこれからもYUNOKIさんの作品を見続けたいです😊
— ITOM63 (@TOI_1103_M) March 20, 2022
本当に良かったです。大好きな作者さんの作品の権利がしっかりと守られたこと、そして盗用で泣き寝入りしてしまった方々へのエールに繋がる判決だと思います!
これからも応援しております!— MOTO YouTube屋 AdSense収益で会社運営してる人 (@MOTO_dorodoro) March 19, 2022
YUNOKIさんのTwitter:https://twitter.com/yunokism
まとめ
YUNOKIさんのイラストを盗用した石田ゆきのを名乗る人物が何者なのか、結局はわからずじまいです。
裁判の結果は、YUNOKIさんの勝訴で、石田ゆきのは「著作権及び著作者人格権(氏名表示権)侵害の不法行為」の罪で慰謝料34万円を課せられました。
今後も衆目に晒されることはないのでしょうか。
せめて一度は裁判に出頭し、YUNOKIさんのイラストを無断投稿したことを直接謝罪してほしかったと思わずにはいられません。
YUNOKIさんには、これからも素敵なイラストを描いていってほしいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました。